ミシンの縫い代ガイドの新常識

ある程度ミシンに慣れてくると、次に出てくる欲求が「もっと綺麗に縫いたい」というものではないでしょうか?

綺麗な糸調子はもちろんのこと、ステッチが生地端一定の位置を走っていると、それだけで綺麗な仕上がりに見えてきます。

しかし、慣れないうちにこのようなことをするためには、ステッチが蛇行しないように最新の注意を払いながら、ゆっくりとしたスピードで縫い進めていくしかありません。

短い距離であればまだしも、スカートの裾など縫製する距離が長いものだと、確実に精神を削られてしまいますよね^^;

そんなときに便利なのが、ガイドです。

ミシンの押え金横に取り付けて、後はそこに生地端を合わせて縫えば勝手にステッチ幅が均一に揃うという便利アイテムです。

今回は縫製工場にいたくじらいがおすすめする縫い代ガイドを紹介します。

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ミシンの縫い代ガイドとGoogleで検索をするとまず出てくるのがマグネット式のガイドだと思います。

くじらいも縫製工場にいたころはマグネット定規なるものを使っていたことがあります。

 

 その名の通り、ガイドにはマグネットが埋め込まれており、ミシンの針板にくっつけて使うガイドです。

金属部分であれば好きな場所に取り付けることができるので、大変手軽に使用することができるのですが、ひとつだけ難点があります。

工業用のミシンは日産計画を守るため、高回転で使うことが多く、ミシンの振動が半端ないです。

今ではダイレクトドライブ方式というミシンのヘッドに動力がついたものが一般的なので、ミシンの振動はかなり少なくなったものの、それでも半端な磁力のガイドでは気づかないうちに位置がずれてしまっているなんてことがありました。

絶対に位置をずらさないようにするためにはミシンの針板にドリルで穴を空け、そこにねじ切りをして自作のガイドを固定したりしていましたね。

ですが、そんなことは工場だから実現できるようなもの、一般の家庭で同じことをしようかと思うと、技術と設備が必要になるので、なかなか実現は難しいと言えるでしょう。

また、マグネット式のガイドは基本的に縦の長さが短いため、スリップの裾などにレースを仮止めするような工程では、なんとも心もとないサイズ感なんです。

ステンレス製の薄い板を幅広にカットしてUの字に曲げ、それをミシンにテープで貼り付けるという方法もあるのですが、これも家庭では実現が困難です。

では、いったいどうすればいいのか?

金属加工の技術や工具など不要で誰にでも簡単に自分好みのミシンの縫い代ガイドを取り付けることができる方法がひとつだけあるんです。

その方法を実践するために必要なのが「北海電設のクッションテープ」です。

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出典:クッション 北海電設 その他ミシン用部品 【通販モノタロウ】 C-1

クッションテープなので、好きな長さにハサミでカットすることができますし、底の部分は両面テープ仕上げになっているので、ミシンの素材関係なく好きな場所に貼り付けることができます。

このテープは色によって厚みがことなるので、縫いたい生地の厚みに合わせて使い分けることができます。

ちなみに、ピンク>ホワイト>ブルーの順番で厚みが増していきます。

直線を縫うためにまっすぐ貼り付けてもいいし、カーブのある工程であればそれに合わせて貼り付けることで、様々な工程に対応可能です。

工業向けに販売されている商品ではあり、一般家庭にあまり数が出ないものであるため、値段は若干割高感があるのですが、このような便利グッズを持っておくとなにかと重宝しますね。

ただしこのテープ、実はいいとこばかりではありません。

両面テープ仕上げになっているのですが、長期間ミシンに張りっぱなしにしていると、剥がす時にテープがミシン本体に残ってしまうことがあります。

そうなってしまったときは、シミ落とし用の液を使って綺麗にするのですが、家庭用のミシンは大半がプラスチックボディであるため、溶剤を使うと本体の劣化が早まってしまいます。

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出典:フジブライトシリーズ / スリーガード|株式会社ソルベックス「SOLVEX」

なるべくそうならないように、使い終わった後はできるだけ速やかに貼り付けたガイドを剥がしてしまうのが良いでしょう。

毎回貼り付けるのが面倒、テープも安いものでないので、なるべく節約をしたいという人は、ノリ残りが少なく、表面がつるつるしたタイプの養生テープをミシンに貼り付け、その上にガイドテープを貼り付けるようにすれば、養生テープの粘着力が残っている限りは繰り返し使うことができますよ。

 

布テープのように手で切れるのですが、それだと断面が少しささくれた感じになり、そこに生地が引っかかることがあるので、ハサミでカットして使うようにしましょう。

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以上が、くじらいおすすめミシンの縫い代ガイドのご紹介でした。

縫製工場の経験が無い限り、日常生活ではなかなか出会うことがないものですが、多くの縫製工場で使われているものであるため、その使いやすさは家庭用のそれとは比べ物になりません。

今よりもっと美しい仕上がりを求めるのであれば、ぜひ一度お試しいただきたい製品であります。

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それでは、またね。